ジオマンシー
ジオマンシーという占いを紹介します。
ジオマンシーは、9世紀ごろにアラビア半島で生まれたとっても古い占いです。
ジオマンシー(geomancy)の語源は、直訳すれば「土占い」アラビア語の「砂の科学」をギリシャ語に訳した「大地の予言」から来ているそうです。
ジオマンシーは、中世とルネッサンス期のヨーロッパで大流行し、なんとその時代の貴族から庶民までとりこになったほどです。あのナポレオンもジオマンシーを愛好していたというような伝説の占いなんです。
昔の占い師が杖などで砂漠に点を描き、その数が奇数か偶数かによって吉凶などを判断します。モーセも杖を持ってましたね。当時は砂に描いた点で占っていましたが、現代では紙とペンを使用して占うことが一般的になっているようです。
その他にも、さざれ石やサイコロ、硬貨、米粒を用いたり、最近では携帯電話で数字を見たり、ジオマンシーカードも登場し、少しずつ知名度が上がってきています。
とーっても自由な占いです。
それでも、まだまだ日本では知名度が薄いんです!!っていうかあまり知られていません。
正直なところ、一般の方はもちろん、占い師さんでも知っている人はそう多くはないかもしれません。歴史ある占いではありますが、タロットカードなどと比べると知名度が著しく低い… その低いため残念ながらマイナーな占いです。
占いというと、命占(めいせん)、相占(そうせん)、卜占(ぼくせん)というように3つに分類があされてます。ジオマンシーはこのうちの卜占に該当。
卜占とは、「自然や偶然に現れた象意から、事の成り行きや吉凶を知る占術」なのです。つまり、偶然出てきた絵柄や形から運勢を占う、直感や想像力が大きくものを言うそんな占いなのです。例をだせば、タロットカードやオラクルカード、易、おみくじなどがこの卜占に該当します。最も古い占いに亀の甲羅を焼いて現れたひび割れの形で占う(亀卜)も卜占に当てはまります。
日本史の教科書にも書かれているかもなので、何かしら聞き覚えがあったりしませんか?
この卜占は、A,Bの選択肢のどちらかで決めきれず迷っていたり、直近の運勢を占うのにも優れているといわれます。
実は、結構便利な占いなのです。